「水滸伝(全19巻)」の続編として、官軍に敗れた
「梁山泊」のその後を描いた作品。
楊令の考える新しい国の元にかつての生き残りの
戦士たちが集まり新しい国が出来上がっていく。
死んでいった戦士の子供の成長も
その父と対比しながらも応援してしまう。
どうしても後に「岳飛伝」が続くこともあってか
終わり方に関して難しさがあったと思うのが、
折込済みのことで、私は納得できています。
やはり「童貫」の最後が一番の読みどころ。
敵ながら圧倒的な存在感で「水滸伝」「楊令伝」
の中盤までを梁山泊に立ちはだかる名将に敬意
を表します。多くに仲間が死んでいく。
だから残った英雄たちは、死んでいった仲間の分
も背負って生きていく。その背中の哀愁がとても
悲しく、かっこいい。