大本営参謀壱岐正のシベリア拘束11年とその後の

半生を描いた物語。個人的には「大地の子」と

肩を並べる山崎豊子最高傑作だと自信を持って

お勧めしたい。

戦争を後世に伝えていくことのみならず、帰国後の

壱岐の活躍は修羅場を乗り越えた男のかっこよさで

グイグイ引き込まれていく。山崎豊子さんの取材力

は本当にすごい。かなり内容も重く、濃いが、

読み始めると止まらなくなります。