読後の感想は「燃え尽きた」が一番ぴったりで
あろう。おそらくこれまで読んだ本の中で最多に
心が震え、熱くなった作品といえるだろう。
古典の「水滸伝」を北方謙三独自の視点で
書き下ろした作品で、北方作品の中で私の中
では最高の作品です。
(三国志はじめ他の作品ももちろん素晴らしい)
梁山泊に集まる108人の漢たちの「生きざま」
「死にざま」がどうにもかっこいい。多くの推しメンが登場する。主役級の「史進」
「林冲」「燕青」から「王定六」「安道全」
などの準主役などすべてのキャラクターが
生き生きとして描かれている。
その中でも個人的な一推しは「李逵」でしょうか。
「替天行道」の旗を掲げ、梁山泊は理想の国を作る
ために戦う。立ちはだかる官軍の「童貫将軍」
との激しい戦闘シーンや「青蓮寺」との駆け引きと
手に汗握る展開に読む手が止まらなくなり、
時間を忘れ何度も深夜、朝方になったことか。
多くの方、特に男性のすべてに読んでほしい作品。
当然ながら続編の「楊令伝(全15巻)」
「岳飛伝(全17巻)」 合計51巻を 2回読んだ。
楊令伝、岳飛伝に関しては、別でコメントを
参照ください。